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よくある質問

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(症状編)

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(治療・受診編)

成人の1日の排尿回数、1日の尿量は、
普通どのくらいですか?

排尿回数は人によって異なり、水分の摂取量によっても変わるため、一概に1日何回とは言えませんが、目安として、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合に頻尿とされています。夜間頻尿は、夜中に1回以上起きなければならない場合とされていますが、2回以上になると生活に影響が出てくることが多いようです。
日本人の1日尿量は、1,300〜1,600mL程度とされ1)、夜間頻尿に対する目標の1日尿量は、体重1kgあたり20〜30mLが目安とされ、体重が60kgなら1,200〜1,800mLになり、1,500mL前後が目安2)となります。

岡村菊夫, 他: 日本老年医学会雑誌
2005; 42(5): 557-563

菅谷公男, 他: 排尿障害プラクティス
2010; 18(1): 46-50

水をたくさん飲むと血液がサラサラに
なると聞いたのですが?

水分の摂取不足は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクのひとつとされていますが、水分を多く摂ることで、脳梗塞や心筋梗塞を予防するという直接的な証拠はなかったと報告されています1)
水をたくさん飲むと血液がサラサラになると聞いたのですが?の画像 ただし、汗をかいた後や暑い時期などは、水分やスポーツ飲料などをこまめに摂って、脱水状態にならないようにしましょう。

岡村菊夫, 他: 日本老年医学会雑誌
2005; 42(5): 557-563

夜、喉が渇くので水を飲みたいのです
が、「夜間頻尿」も気になります。
どうすればよいですか?

喉の渇きは、身体が水分を必要としているサインなので、「渇く前に飲む」ことを心がけてください。夜、喉が渇いたときは水を口に含む程度 夜、喉が渇くので水を飲みたいのですが、「夜間頻尿」も気になります。どうすればよいですか?の画像 にとどめ、夜間頻尿が気になる場合は、夕食以降、カフェインを含むお茶やコーヒー、アルコールの摂取は控えめにしましょう。

年を取ると、どうして「夜間頻尿」になるのでしょうか?

夜間頻尿は、加齢に伴い「膀胱の容量が小さくなる」「眠りが浅くなる」「睡眠中の尿量を調節する抗利尿ホルモンの分泌が減少する」などの身体の変化によって、引き起こされると考えられています。

夜、何度かトイレに起きても、すぐ眠れる場合は問題ないでしょうか?

日常生活に支障がなければ、必ずしも治療をする必要はありませんが、夜間頻尿には、高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などの内科的な疾患が複合的に影響している場合があります。また、夜間頻尿が、何らかの病気の初期症状の恐れもありますので、かかりつけ医に相談することをお勧めします。

夜、トイレに起きた後、なかなか寝つけなくて困っています。
何か対処法はありますか?

トイレに起きたときに蛍光灯の光を浴びると交感神経が刺激されてしまい、スムーズに寝つけなくなります。ただし、暗い中でトイレに行くと転夜、トイレに起きた後、なかなか寝つけなくて困っています。何か対処法はありますか?の画像倒してしまう危険性もありますので、廊下のコンセントに夜、トイレに起きた後、なかなか寝つけなくて困っています。何か対処法はありますか?の画像簡単に取り付けられるフットライトやコードレスで持ち運びできる小型照明器具を利用するのもよいでしょう。

「夜間頻尿」は、身体の不調のあらわれなのでしょうか?

夜間頻尿の原因には、「多尿」「夜間多尿」「膀胱蓄尿障害」「睡眠障害」などがあり、さらに、加齢や腎泌尿器疾患、糖尿病、心不全、過度の水分摂取、脳血管障害、高血圧、肥満など、さまざまな因子が複合的に関わっています。
「夜間頻尿」は、身体の不調のあらわれなのでしょうか?の画像 原因や他の持病によって対処法も変わってくることから、夜間頻尿で困っている場合は、まず、かかりつけ医に相談して、専門医を紹介してもらうことを検討してください。
夜間頻尿の原因を詳しく知りたい場合は、
[夜間頻尿の原因] https://yakan-hinnyo.com/about/cause.php をご覧ください。

夜間頻尿の原因のひとつ、「夜間多尿」とは?

「夜間多尿」は文字通り、夜間の尿量が多い状態をいいます。1日の尿量に対して夜間の尿量の割合が、33% (65歳を超える成人) あるいは20%(若年成人)を超える場合に「夜間多尿」と診断されます。
夜間の尿量は、就寝中に作られた尿量として起床直後の尿量も含めて計算します。

「夜間多尿」の原因は?

夜間多尿の原因には、過度の水分摂取、薬剤性の多尿、高血圧、うっ血性心不全、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群、抗利尿ホルモン分泌の減少1,2)などがあります。
日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会編:
夜間頻尿診療ガイドライン[第2版], リッチヒルメディカル, 2020; 83-87
van Kerrebroeck P et al.: Int J Clin Pract 2010; 64(6): 807-816

自分が「夜間多尿」なのか、知る方法はありますか?

 自分が「夜間多尿」なのか、知る方法はありますか?の画像 「排尿日誌」に何日間か記録し、1日尿量や夜間尿量の平均値を計算することで、「夜間多尿」の可能性があるかどうかを知ることができます。ただし、可能性があるかもしれないと思った場合には、勝手な自己判断は避け、医師に相談することが勧められます。

参考

参考の画像
気になる症状がある場合には、まず、かかりつけ医に相談してください。「排尿日誌」は、
[症状を記録しましょう] https://yakan-hinnyo.com/chart/index.php からダウンロードできます。
記入方法や尿量の測り方は、
[排尿日誌の記入の仕方] https://yakan-hinnyo.com/chart/chart03.php
[尿量の測り方] https://yakan-hinnyo.com/chart/chart04.php をご覧ください。

よくある質問
(症状編)

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(治療・受診編)

成人における1日の適切な飲水量はどれくらいですか?

「飲んだ分だけ出る」と考えることができるので、「飲水量」=「尿量」と捉え、1日の尿量が体重1kgあたり20〜30mL(体重60kgなら1,200〜1,800mL、目安は1,500mL前後)1)になるよう1日の飲水量を調節するとよいでしょう。
成人における1日の適切な飲水量はどれくらいですか?の画像
1日あたりの尿量の目安として1,500mLがふさわしい場合は、適切な飲水量も1,500mLとなります。排尿日誌をつけてみて、実際の尿量が計算式による量より多い場合は、飲み過ぎかもしれません。1日にどれくらいの飲み物を飲んでいるか、みそ汁など食事の水分にも注意してメモに書き出してみましょう。
気になる症状がある場合には、まず、かかりつけ医に相談してください。
「排尿日誌」のダウンロード方法、記入方法、尿量の測り方は、
[排尿日誌の記入の仕方] https://yakan-hinnyo.com/chart/chart03.php
[尿量の測り方] https://yakan-hinnyo.com/chart/chart04.php をご覧ください。

菅谷公男, 他: 排尿障害プラクティス
2010; 18(1): 46-50

「夜間頻尿」は、年のせいなのでは?
医療機関で相談できるのでしょうか?

「夜間頻尿」は、年のせいなのでは?医療機関で相談できるのでしょうか?の画像 夜間頻尿は、50歳代で5人に1人、60歳代で5人に2人、70歳代で5人に3人にみられ、回数も1回だったのが2回、3回と増えることが示されています。年のせいだから仕方がないと思われる方も多いですが、生活習慣の見直しや薬物療法で改善することができるかもしれません。日常生活に支障がなければ、必ずしも治療する必要はありませんが、夜中に何度も起きることで睡眠不足となり、日中の眠気や倦怠感で困るなど、日常生活に影響がある場合には受診をお勧めします。夜間頻尿の原因を知り、適切な治療を受けることで、より健やかに過ごせるかもしれません。 「夜間頻尿」は、年のせいなのでは?医療機関で相談できるのでしょうか?の画像

「夜間頻尿」は、どこで相談すればいいですか?

夜間頻尿の原因には、「多尿」「夜間多尿」「膀胱蓄尿障害」「睡眠障害」などがあります。
たとえば、原因が「膀胱蓄尿障害(前立腺肥大症、過活動膀胱など)」の場合は、夜間だけでなく昼間も頻尿症状があることが多く、一方、夜間だけ頻尿の症状がみられる場合は、高血圧や糖尿病、睡眠障害が関係しているかもしれません。
困っている症状がある場合は、かかりつけ医に相談して、症状に合わせて専門医を紹介してもらうとよいでしょう。

受診したほうがよいのは、どのようなときですか?

夜中のトイレの回数を減らしたい、夜中のトイレのせいで日中に眠気や集中力の低下があるなどで困っている場合は、医療機関に相談しましょう。
また、夜間の排尿回数が今までは1回だったのが、急に3回になるような「回数の急激な変化」があった場合には、この変化を軽く考えずに早めに受診してください。

受診したら、どのような検査をするのでしょうか?
泌尿器科の検査はよく分からないので、なんとなく不安です。

通常、夜間頻尿で受診した場合は問診、質問票への記入などを求められます。そのほか、医師の判断で「尿検査」「血液検査」「腹部超音波検査」「尿流測定検査」などが行われます。
受診したら、どのような検査をするのでしょうか?泌尿器科の検査はよく分からないので、なんとなく不安です。の画像 「尿検査」では、尿蛋白、尿糖、尿路感染、血尿の有無などを調べ、「血液検査」では、腎機能やPSA値などを調べます。「腹部超音波検査」では、膀胱や前立腺に異常がないかを確認し、残尿量を測定します(前立腺は男性にしかない臓器です)。
「尿流測定検査」では、検査用のトイレで普通に排尿することで、尿の勢いや排尿にかかる時間などを調べます。問診や質問票などで前立腺肥大症(BPH)が疑われる男性では、直腸診を行うこともあります。

*PSA値:前立腺癌、前立腺肥大症、
前立腺炎などの疾患で高値になります
(前立腺は男性にしかない臓器です)。

診察室では医師に何を伝えればいいですか?

診察室に入ったら、まずはどのような症状で困っているかを伝えましょう。受診の前に、困っていること(いつ頃からか、どのくらい続いているか)をメモにまとめておくとよいでしょう。
診察室では医師に何を伝えればいいですか?の画像 また、昼間や夜間にトイレに行く回数、普段の水分の摂取量、今飲んでいる薬や治療中の病気などをまとめておくと役立ちます。
また、予め「排尿日誌」をつけて持参すると、困っている症状が具体的に伝わりやすくなります。
一般的な診療の流れをとして、
[初めて受診するときは] https://yakan-hinnyo.com/treatment/treatment03.php も参考にして
ください。

「夜間頻尿」の治療について教えてください。

問診や検査結果、排尿日誌などから夜間頻尿の原因を検討し、原因に応じた治療が行われます。まず生活習慣の見直しや適度な運動を行い、夜間頻尿の原因が「夜間多尿」であった場合、脳下垂体ホルモン剤や利尿薬が処方されたり、夜間多尿の原因となる疾患(高血圧、心臓病、腎臓病、糖尿病など)がある場合には、それぞれの治療が行われます。
原因に応じた治療について、詳しく知りたい場合は、
[原因に応じた治療]
https://yakan-hinnyo.com/treatment/treatment02.php をご覧ください。

診察後に「排尿日誌」をつけるように言われました。
どうしても必要ですか?

適切な診断・治療を行うには、排尿の状態を正確に把握することが必要なため、排尿日誌の記録は必須とされています。排尿日誌を記録することにより、医師や看護師に自分の排尿の状態が伝わりやすくなり、認識のギャップを防ぐことにもつながります。休日などを利用して、医師の指示に従って、記録するようにしましょう。

本サイトでは、「排尿日誌」(PDF版)と「排尿記録マイページ」(ご利用者様ご自身専用の記録ページ)の2つのサポートツールを用意しています。

夜間に長時間スマートフォンやパソコンを見ることで、スムーズに寝つけなくなる方もいらっしゃいます。 気になる方は「排尿記録マイページ」で起床後にまとめて入力することもできます。

「排尿日誌」のダウンロード方法、記入方法、尿量の測り方は、
[排尿日誌の記入の仕方] https://yakan-hinnyo.com/chart/chart03.php
[尿量の測り方] https://yakan-hinnyo.com/chart/chart04.php をご覧ください。
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